2018年05月18日

創業440年の伝統と革新

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山形の老舗企業、とみひろグループの記念式典にお招きいただきました。
 創業は天正6年、信長が躍動した安土桃山時代です。
 着物の販売、レンタルを主流の事業として、2017年度の売上は18億超。
 着物をベースにこれだけの歴史を紡ぎ、さらに成長を続けているのは、伝統だけにとらわれず革新を追い求めてきたからです。

 そこから見えてくるのは、本気のものづくりでした。
 2015年に3000坪の土地を開墾し、桑の木を植えて養蚕をスタート。ゼロからの養蚕は地元でも50年ぶりだったそうです。
 自社で生み出した「ジャパンクオリティ」の絹糸を、山形の草木で染色し、オリジナルデザインで着物を作り上げていく。
 小売業の範囲を超えてSPA化にも取り組み、自社ブランドの商品を企画開発、製造にも挑んでいます。自社で和裁を行う呉服店は、類を見ないそうです。
 同時に京都や新潟など着物産地のメーカーともタッグを組み、世界に向けて豊かな日本文化を発信したいと、意欲的でした。

 いま、国内で生産される絹はわずか2%。先人が培ってきた技術と伝統があるのに、その灯火が消えかかっている……。現状にしがみつくだけではなく、着物の未来を開拓しなければと、27年間考え続けた結果が、ゼロからのものづくりだったそうです。
 失われつつある技術を若い職人に引き継ぎ、新たな商品を開発しながら育てていく。山形だからできることにこだわり、地元の産業として事業を発展させれば、技術も継承され、若い人たちも生まれた地に根付くことができます。
 着物だけにこだわらず、地元の古い蔵を改装して、カフェやレストランなどの新事業も始動。時代をとらえた資産の再構築ですね。
 まさに地場の力の蘇りであり、こうした社会貢献の精神がなければ、いまの時代、地元で生き抜いていけません。

 糸を紡ぐように、伝統、技術、そして人の縁を紡いでいく。その勇ましい挑戦があったからこそ、440年の歴史があるのだと、感動を覚えました。
 現在の代表が23代目、24代目の息子さんと、25代目のお孫さんも控えておられて頼もしい限りです。
 伝統と革新を、いかに次の世代へと受け継いでいくのか、これは経営者なら誰もが抱える課題ですが、大いに学ばせていただきました。
 自社の力にこだわった挑戦こそが前進なのだと、肝に命じた次第です。

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posted by 古谷 治子 at 14:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月11日

粒揃いの新人たち

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1年で最も過酷な4月が終わり、ようやく一息ついたところです。
今年は4月3日、4日に弊社・公開講座を開催したほか、約100人の講師と、全国で420コースの新人研修を行いました。
 もちろん私も休日返上で、ピーク時には13日連続で登壇。ベースが同じ新人研修を業界、職種、企業ごとにアレンジしながら毎日、毎日、さすがに心身ともに疲弊して、マッサージなどでメンテナンスしつつ、何とか乗り切りました。

 4月1日より入社式を早めた企業が多かったのは、売り手市場の反映でしょう。新人研修を3月末日から行う企業も増え、優秀な人財をいち早く確保して、先手、先手で早期戦力化を目指す傾向が見えました。

 また、今年はたくさんの優秀な新入社員と出会えました。
 日本生産性本部による“新入社員のタイプ分け”は昨年度で終了したものの、2018年の新人は、「スマートスピーカー型」⇒話しかけるまではおとなしい、
「チームパシュート型」⇒SNSを駆使して協力体制を構築するなど、さまざまな分析が発表されています。

 研修を受講された新人の方々も情報処理能力が高く、知的な思考力もある。何より、プレゼン能力が高いのには驚きました。突然1分間スピーチをふっても、臆することなく流暢に自己PRできるのです。

 グローバル化の流れを受けて、大学も受動型講義から、学生が主体となるアクティラーニングが本流となっているからでしょう。講義でプレゼンをする機会も多いようで、人前で話すこと緊張などないようです。
 なかには、研修終了後に自ら名刺を持ってPRにいらした新人さんもいて、頼もしさを感じました。

 インターネットで得た情報を使って一定の成果を出すのがうまいのは、近年の傾向でもあります。しかし、大事なのは、情報を血肉として、どう自分の仕事を創りあげていくかです。
 これからの自分について考えるのが苦手な人も多いようですが、ぜひ3年後、5年後、10年後の自分をイメージして、社会を変革できるビジネスマンへと羽ばたいていただきたい。

 何よりまずは夏までに、職場に慣れること。スキルや知識よりも、最初は仕事に向かう姿勢を学んでください。私たち人生の先輩もお手本を示すとき。
 一層気持ちを引き締めてまいります。
posted by 古谷 治子 at 16:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月25日

新入社員研修、その前に。

4月も1週目を過ぎ、新入社員研修真っ盛りです。 
 弊社でも、登録講師の方々がフル稼働で全国へ。もちろん私も官公庁、大手銀行など数十人〜100人単位で研修をさせていただいています。
 この時期はまず集合研修、そして配属現場でのOJTへ。
 新入社員研修でもっとも重視されるのは、学生から社会人へのマインドチェンジです。

 現場に立っていると、研修中なのに勝手に席を立つなど驚くような出来事が多々あります。ロールプレイングで話せない人もたくさん。
 そんな学生気分から、「フレッシュなやる気を損ねないように」導いていくのが講師の役割です。
 数時間から数日で、社会人とは何か、コミュニケーションの取り方、チーム意識などの土台を形成してから、挨拶、応対などのスキルのインストラクションを行います。

 そのために、3月から集中して行うのが、講師へのインストラクションです。
弊社の登録講師は100人以上、マネジメントサポートのブランドを背負って、全国各社で奮闘していただくには、指導者側のステージアップも欠かせません。

 特に新入社員研修は4月に集中するため、どのポイントを、どの順序で、いかに指導していくか、指導のカリブレーションが必要です。
 また、同じ研修でも業種、業態、職種、規模によって、インストラクションの方法は大きく変わってきます。
 ベースは同じでポイントをどこにおくべきか、企業の要望にどう応えていくか、事例は違っても、ベースと着地点は揺るぎなく。
 人財研修26年のマネサポ力を発揮していただくために、古谷をはじめ幹部が、先生方とミーティングを行い、擦り合わせをしていきます。
 今年の新人の傾向をお伝えしながら気持ちを引き締め、堂々と研修をしていただくために、自信を持っていただくことも重要です。
 
 こうして、3月にマネサポグループ全体でレベルアップを行い、怒濤の4月に向かっていくのです。
 創業26年の誇りを持って、圧倒的な人財教育を目指す。改めて心にしっかと刻みつつ、現場型の経営者として、古谷は今日も登壇に向かいます。
posted by 古谷 治子 at 17:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする