2018年08月13日

守破離〜モチベーションの向上

酷暑お見舞い申し上げます。
先月の歌舞伎座百三十年、『七月大歌舞伎』には大変な刺激を受けました。
贔屓の市川海老蔵が昼夜出演、夜の部は歌舞伎座初登場の『源氏物語』でした。

この演目は、九世・海老蔵が世に送り出し、十世・海老蔵がつなげ、今の海老蔵さんが大きく変化させている團十郎家・継承の舞台です。
4年前の初演から観ていますが、今回の驚きといったら!

オープニングは、プロジェクションマッピング!
ここ、歌舞伎座ですよね、なに? なにが始まるの? 
緞帳に映されたさくら吹雪、一転して美しい竹林に変わったかと思ったら、めくるめく平安絵巻へ。一気に千年の時を超えて、客席を平安世界へと誘っていきます。
さぁ、海老様登場かと思いきや、次はオペラ!
カウンターテナーとテノールの外国人オペラ歌手が、精霊となって源氏の闇と光を歌います。
続く歌舞伎では、祖父をもしのぐ艶姿で海老蔵が登場、幼き光の君は勸玄くん!
が、これで終わりではありません。
最後はお能の要素を取り入れ、舞踊あり、宙乗りあり。
スペクタクルの連続で源氏の心を描く、一大エンターテインメントでした。
異例のカーテンコールもあり、帰途についても興奮が続いていました。

歌舞伎という伝統の世界にも、完成形はありません。
原理原則をベースに、いかに挑戦をおりまぜ、お馴染みだけではない新たな客層を取り組んでいくか、これがまさに伝統の現在!
成田屋の「守破離」です。

守:伝統の型を守り、破:他流派の良きものを取り入れ、離:独自の新しいものを生み出していく。
このチャレンジはビジネスの世界にも大いに学ぶべきものがありました。
感性トレーニングには本物を見ること、心を磨くことにお金を使うこと。
海老蔵渾身の舞台に、暑さも忘れて刺激を受けました。

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posted by 古谷 治子 at 10:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする