2021年02月15日

フルヤハルコ 女性社長のONとOFF vol.41

キャリア形成の構成要素とは?


 令和3年もひと月半が過ぎ、新年度が近づいてきました。今年の目標、行動プランは立てましたか? 1年はあっという間、世の中の動きが見えないのを理由にモヤモヤしていては、何もできないまま年末を迎えることになります。

 仕事も含めた生活様式を変えざるを得ない今だからこそ、自分のキャリアについて改めて考え、行動を起こすべきです。


 具体例として、私が株式会社を設立したときを振り返ってみましょう。

 当時は個人事業主として事務の委託業務と講師の仕事を両立しながら、自分の時間すらなく仕事に追われていました。 

 個人事業主としての講師は仕事の取り合いでもあり、稼ごうと思えば休みはなくなる。けれど気持ちと時間に余裕がなければ、アイデアと知識も次第に枯渇してきます。一人でできることには限界がありました。

 同時に私の夢は経営をサポートすることであり、自ら研修を行うだけでは収まり切らない。そこで、当時のインストラクター養成講座の教え子であった講師3人に、一緒に会社をやらないかと声をかけました。

 3人は胸の内を話せて信頼できる仲間であったこと、そして、人のためにできることを考え行動できる人たちでした。社会や周囲が喜ぶという利他をお金に転換するのが仕事だと考えていた私には、この上ない仲間でした。

  こうして、ともに夢を追う仲間を得て、これまで貯めたスキルとお金、人脈をベースに株式会社マネジメントサポートという新たなキャリアをスタートさせました。


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 キャリアを考える上で洗い出すべきは、まず自らの能力の手駒=知識、スキル、資格や人脈です。自分にはできること、これまでやってきたことは何か。

 次に行動や思考の特性。日々の仕事をどう行っているかという習慣特性です。そして、動機や価値観。今年1年だけでなく、3〜5年後、または10年先など中長期にわたる仕事人生をイメージしておかなければ、目の前の行動にブレが生じます。

この3点の構成要素を洗い出し、自分がどんな立ち位置で仕事をしていくかを考えるのがキャリア形成です。

もう一つ、大切なポイントはコミュニケーションです。会社員であれ、経営者であれ、一人でできることには限界があり、キャリアをステップアップさせるには周囲との連携が欠かせません。

 近頃のリーダークラスはこれが苦手。私が仲間を得たように、なんでも自分でやろうとせず、的確に仕事を振り分けてチームで生産性をあげるのがリーダーの仕事です。

リモートが増えて会うことが少なくなったいま、的確に思いを伝えるコミュニケーションがカギとなるでしょう。

 振り返ると、女性のキャリア形成の応援をはじめて早30年、今年はオンラインでの公開講座も開催します。

 自分の限界を飛び越えるには客観視も有効な手段です。コロナ禍のいまをチャンスに変えるためにも、ぜひ自身のキャリア観について考える時間を持ちましょう。



  OFF  

ライフワークのインスト養成講座


 先週末はお休みを返上、ライフワークともなっている『インストラクター 養成講座』でした。

 一昨年前は独立を目指す方が目立ちましたが、コロナ禍の今年は社内研修が増えていることもあり、いま一度自己のスキルを強化したいという社内講師の方、教育担当の方もいらっしゃいました。

 時代の転換期を迎えた中でも、こうして働く女性をサポートできる機会を得られて、感謝の思いでいっぱいです。

 そして今月25日は『女性リーダー養成講座』。女性リーダー、リーダーを目指す方に向けて、人間関係の作り方、チームコミュニケーション、着実は業務遂行に加えて、人を動かすための「話す力」「聞く力」の強化をはかります。

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 HPでは講座内容を詳しくご紹介しています。ぜひ覗いてみてくださいね。

225日開催】女性リーダー養成講座(オンライン研修)

日時:2021225()10001300 

https://www.ma-support.co.jp/open_lecture/diversity_20210225/

posted by 古谷 治子 at 14:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月08日

フルヤハルコ 女性社長のONとOFF vol.40

自分が苦しんできたからこそ。


 2月1314日はライフワークでもある『インストラクター養成講座』です。コロナ禍のいまは、多くの企業様で研修のオンライン化や社内での研修内製化を進められています。

 そこで今回は【社内インストラクター】に焦点を当て、社員教育のプロフェッショナルを目指すプログラム構成となっています。


 そもそも本講座を始めたのは30年以上前、有限会社を興したばかりで、マナー講師として登壇しながら専門学校を中心に営業回りをしていました。

 そのころのマナー講師は客室乗務員出身の方が多く、上品さや美しさが基本でもありました。

 私にはこの現状が物足りなかった。単にカタチを教えるだけでいいのか。いや、ビジネスマナーにはもっと会社を支える力があるはずだと。


 マナーは相手を思いやってこそ成り立つもの。その思いやりがカタチにできれば、経験の少ない若手でも胸を張って会社の看板になれる。自社の社員のマナーや行動は企業の信用となり、営業にも繋がります。

 単なるマナーではなく大企業でも中小企業でも、組織のマネジメントを支える考えや行動を伝授してこそ、プロのインストラクターではないか。

 組織を支えることが自分の使命であり、そのためには自分一人ではなく、「プロ」として企業を支えるインストラクターを育てたいと思ったのです。


 当時はいまほど社員教育の講座がなく、学べる場を探しつつ、研修事業を手がけていた大学教授の助手をしながら2〜3年かけて独自のインストラクションスキルを築き上げきました。

 無給で辛い思いもして、苦労してきたからこそ、同じ思いを抱える女性を助けたかった、そして働く女性の助けとなるスキルを1パッケージで学べる場を作りたかったのです。

 この考えに賛同してくれた東京商科学院専門学校で、「マナーインストラクター」の講座がスタート。当時話題だったリクルートのスクール情報誌『ケイコとマナブ』に1面広告を載せると、スキルを身に付けたい女性が殺到し、週に一度の開催から月曜から金曜まで、フルで開催する大ヒット講座となりました。

 マスから個人へと価値基準が多様化した90年代、時代の波にもうまく乗ったのかもしれません。

 プロフェッショナルとは、高度なスキルが収入の機会になるだけでなく、社会に役立ち貢献してこそ。プロのインストラクターの養成を目指しているからこそ、30年近くも本講座を続けることができているだと自負しています。

 ここから数多くの方が講師として自立し、全国で活躍しているのも私の誇りです。



どなたでも受講できる043.jpg

土日2日間の集中講義です。


マネジメントサポートの不動の人気である『インストラクター養成講座』は、社員教育のプロフェッショナルを育成する講座です。

 講師としての心構えや指導スキル、受講生に伝わりやすい指導のポイントからボイストレーニング、そして講義の組み立てやプレゼン方法まで、2日間の集中講義でお伝えします。

 お勤めの方にも受講していただけるよう土日に開催。今回はコロナ禍であることから社内インストラクターにも焦点を当てて、実践力を高める内容と研修となっています。

 不安な時代だからこそ、自分の身を助けるスキルを! 安心安全のため少人数での開催となっています。ご検討の方はお早めにご相談、お申し込みください。


社員教育のプロフェッショナルを目指す!『インストラクター養成講座2日間』

https://www.ma-support.co.jp/open_lecture/instructor_20210213/

日時:2021213() 14()

   10001600 ※2日目のみ 1610〜ベーシック検定実施

受講料:65,000円(税別) ※検定料含む

講師:マネジメントサポートグループ代表 古谷 治子

会場:ビジョンセンター田町203

posted by 古谷 治子 at 16:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月01日

フルヤハルコ 女性社長のONとOFF vol.39

第3刷決定!


 新年度が近づくと、ビジネスマナーに関する書籍への問合せをいただきます。中でも社員研修資料として好評をいただいているのが『社会人1年目の仕事とマナーの基本』(かんき出版刊)です。2019年に発行し、お陰様で今年も重版出来! 今回で第3刷

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となりました。仕事人としての基本行動が図解、イラスト、具体例で分かりやすく解説されていると、重宝していただいています。

 こうした著作は、これまで40冊以上。思えば、古谷のキャリアは著作とともに始まったと言っても過言ではないかもしれません。


 今から30年以上前、初めての登壇のチャンスを得たのは知人の声がけからでした。「古谷さん、先生やってみない?」。

 2股3股で派遣の仕事とマナー講師のスキル会得を続けていたころ、あるマナー会社の経営者のご主人が声をかけてくれました。当時は事あるごとに人材教育への思いを話していましたが、降って湧いたチャンスに戸惑い、できるか、この私がやれるのか? いや、ここで始めなければスタートはない!と、初の登壇に挑みました。

 研修先は日本電信電話ユーザー協会、一般職向けのマナー研修でしたが、始まる前は、天変地異でも起きて研修がなくなって欲しいと思ったほど。喉はカラカラ、頭は真っ白、笑顔は引きつり、当時のことはほとんど覚えていません。

心臓が飛び出しそうなスタートでしたが、無事に好評を得て、NTTは今でも応対コンクールの審査員を務めさせていただくなどお付き合いが続いています。


 その後も緊張の日々は続きましたが、登壇回数も増え、まずは有限会社を立ち上げて人材育成コンサルタントとして活動を始めました。

 起業したからには仕事を増やさねば。まずは営業をと、マナー教育の需要がありそうな大学や商科の専門学校を訪ね歩きました。

 快く話を聞いてくれる所もあれば、門前払いも数え切れないほど。当時の私は、当然名刺は持っていましたが、看板となるものがなかったのです。

 「何をしてる人? 実績は?」。自信を持って差出せるものが欲しかった。そこで、出会ったのが、今でも仕事仲間で友人のかんき出版Yさんです。

 マナー本を作ろうと複数の講師から話を聞いていたYさん、偶然出会った私が、「訪問先で気をつけるのは3つ、1つは〜」と、話し始めたところ、「分かりやすい、それ、ぜひ一緒に本を作りましょう」と、勧めてくれたのでした。

 当時の私が心がけていたのは、シンプルで分かりやすく話すこと。最初の1分で耳を引きつける話ができなければ、すぐに飽きられてしまいます。

 ダラダラと話すのはNG。【聞いてもらう工夫】を常に考えた話し方が著作のきっかけとなったのです。


 チャンスとは思いがけずやってくるもの。だから躊躇せずに受ける。受けたからには全力を尽くす。その積み重ねが道を開いてくれます。

そして、自分なりの【オリジナル】を持っていると強い。話し方、見た目、アイデア、こまめな行動、スピードなど何でも構いません。人より少しでも楽にできることを強みとして特徴を作っていくと、人の印象にも残ります。

 振り変えれば、看板にと始めた著作がここまで増えていったのも、周囲の協力のおかげです。仲間と苦労しながら形にしていく作業は苦しいながらも楽しいものです。

続く


  O F F  

カレンダーは今年も……


 毎年、カレンダーは京都・三十三間堂の『墨跡つき仏像カレンダー』と決めています。たくさん頂戴する中で、あえて毎年買い求めているのは、諸仏の写真とともに、現代の高僧の墨跡が記されているから。

 未知の言葉も多いのですが、自分なりに解釈していくと、ふとした瞬間に自分を助けてくれます。

 1月の墨跡は、浄土宗知恩院門跡・中村唯眞さんの書「利生」です。利生とは、仏が衆生に与える利益ですが、苦しみもあれば喜びもある。一見辛いと思えることも、与えてもらっていると見方を変えれば、利に変わるかもしれません。

 何事も捉え方次第、影より光を見ることができれば、日々がもっと明るくなるのだと思います。




2000人以上のマナーインストラクターを輩出したマネジメントサポート不動の人気講座043.jpg

『インストラクター養成講座』の開催が近づいてまいりました。

2021年2月13日(土)、14日(日)10:00〜16:00

問合せ、ご相談はこちら↓

https://www.ma-support.co.jp/open_lecture/instructor_20210213/


posted by 古谷 治子 at 11:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする