キャリア形成の構成要素とは?
令和3年もひと月半が過ぎ、新年度が近づいてきました。今年の目標、行動プランは立てましたか? 1年はあっという間、世の中の動きが見えないのを理由にモヤモヤしていては、何もできないまま年末を迎えることになります。
仕事も含めた生活様式を変えざるを得ない今だからこそ、自分のキャリアについて改めて考え、行動を起こすべきです。
具体例として、私が株式会社を設立したときを振り返ってみましょう。
当時は個人事業主として事務の委託業務と講師の仕事を両立しながら、自分の時間すらなく仕事に追われていました。
個人事業主としての講師は仕事の取り合いでもあり、稼ごうと思えば休みはなくなる。けれど気持ちと時間に余裕がなければ、アイデアと知識も次第に枯渇してきます。一人でできることには限界がありました。
同時に私の夢は経営をサポートすることであり、自ら研修を行うだけでは収まり切らない。そこで、当時のインストラクター養成講座の教え子であった講師3人に、一緒に会社をやらないかと声をかけました。
3人は胸の内を話せて信頼できる仲間であったこと、そして、人のためにできることを考え行動できる人たちでした。社会や周囲が喜ぶという利他をお金に転換するのが仕事だと考えていた私には、この上ない仲間でした。
こうして、ともに夢を追う仲間を得て、これまで貯めたスキルとお金、人脈をベースに株式会社マネジメントサポートという新たなキャリアをスタートさせました。
キャリアを考える上で洗い出すべきは、まず自らの能力の手駒=知識、スキル、資格や人脈です。自分にはできること、これまでやってきたことは何か。
次に行動や思考の特性。日々の仕事をどう行っているかという習慣特性です。そして、動機や価値観。今年1年だけでなく、3〜5年後、または10年先など中長期にわたる仕事人生をイメージしておかなければ、目の前の行動にブレが生じます。
この3点の構成要素を洗い出し、自分がどんな立ち位置で仕事をしていくかを考えるのがキャリア形成です。
もう一つ、大切なポイントはコミュニケーションです。会社員であれ、経営者であれ、一人でできることには限界があり、キャリアをステップアップさせるには周囲との連携が欠かせません。
近頃のリーダークラスはこれが苦手。私が仲間を得たように、なんでも自分でやろうとせず、的確に仕事を振り分けてチームで生産性をあげるのがリーダーの仕事です。
リモートが増えて会うことが少なくなったいま、的確に思いを伝えるコミュニケーションがカギとなるでしょう。
振り返ると、女性のキャリア形成の応援をはじめて早30年、今年はオンラインでの公開講座も開催します。
自分の限界を飛び越えるには客観視も有効な手段です。コロナ禍のいまをチャンスに変えるためにも、ぜひ自身のキャリア観について考える時間を持ちましょう。
OFF
ライフワークのインスト養成講座
先週末はお休みを返上、ライフワークともなっている『インストラクター 養成講座』でした。
一昨年前は独立を目指す方が目立ちましたが、コロナ禍の今年は社内研修が増えていることもあり、いま一度自己のスキルを強化したいという社内講師の方、教育担当の方もいらっしゃいました。
時代の転換期を迎えた中でも、こうして働く女性をサポートできる機会を得られて、感謝の思いでいっぱいです。
そして今月25日は『女性リーダー養成講座』。女性リーダー、リーダーを目指す方に向けて、人間関係の作り方、チームコミュニケーション、着実は業務遂行に加えて、人を動かすための「話す力」「聞く力」の強化をはかります。
【2月25日開催】女性リーダー養成講座(オンライン研修)
日時:2021年2月25日(木)10:00〜13:00
https://www.ma-support.co.jp/open_lecture/diversity_20210225/