重要なのは巻き込む力、巻き込まれる力
7月21日、九州生産性本部の女性リーダー養成講座で登壇しました。
リーダーになれる自信をどうつけるのか。
あと一歩踏み出すきっかけを探るリーダー候補の皆さんと直にお会いし、講義の中でみるみる変わっていく表情に大きな刺激をいただきました。
企業社会では35歳以上になると当然、プロジェクトを動かすスタンスが求められます。年齢、経験、スキルや人脈、そして自分がどうなっていきたいかという未来への意識、これらを見極め、進路を考えるのがキャリアデザインです。
けれど、ジェンダーギャップ 指数が156か国中120位の日本では、女性たちはリーダーに尻込みしがち。自信よりも、不安が優ってしまうのです。
それなら逆に不安を活かす。「私なんて」という自信のなさを「巻き込み力」、「巻き込まれ力」に変えてみてはいかがでしょうか。
「パーフェクトにこなす」=「仕事ができる人」だと勘違いしがちですが、個の力には限界があります。ましてやいまは多様化の時代、周囲の状況に柔軟に対応する力が求められています。
万能でないからこそ、周囲に協力を求め、また周りのヘルプにも敏感に対応する。そして、チームとして目標に向かっていく。
働き方改革が求められる今こそ、それぞれの得意、不得意を補い合ってチームとして成果をあげていくべきです。
考えてみると、組織で人に貢献するのは当たり前のことですね。
マイクロソフト社では助けた人も、助けられた人もwin-winになるよう巻き込み、巻き込まれるという周囲への貢献度が人事評価の対象となっています。
自分一人で頑張りすぎて、窮地に陥ってからヘルプを出すのでは遅い。
この「背負いすぎ」もサイレント鬱を生み出す原因の一つです。
周りの協力を引き出す力、そして自分から柔軟に巻き込まれる、そのためには、互いの状況を知り、補い合う風土を作ることも大切です。
例えば、仕事の進行を確認できるようスケジュールを公開したり、ときにはカレンダーツールを使って支障のない範囲でプライベートの予定を共有するのも一つの方法です。
またコミュニケーションツールを積極的に活用するのもいいでしょう。
生きていて辛いのは迷うこと。迷って身動きできないと感じるからこそ、一旦深呼吸を。そして周囲に目を向けましょう。
巻き込み、巻き込まれていく。
これは自分を解放し、楽にしてくれる力でもあります。
(OFF)
観戦も「行けないこと」を逆手に取る
あっという間に東京オリンピックが始まりました。コロナ禍で多くの競技が無観客ですが、その分、映像の進化を大いに楽しむチャンスです。
例えばサッカーでは360度カメラで多方向から選手の様子が捉えられたり、ボート競技などではドローンで上空から撮影された映像が楽しめるとか。陸上や競泳では加速度が測定され画面表示されるなど、熱戦とともにテクノロジーの進化を体感できるそうです。ワクワクしますね。まさにおこもりの今だからこそ楽しめるオリンピックになっています。
4月からキックボクシングを始めて少し筋肉が付いてきたこともあり、これまでよりも実感を持って応援できそう。選手にとっては大変なことだらけですが、ガンバレ、ニッポン!
ジェンダーギャップをなくしてみんながイキイキと働ける職場に!
『社員の意識改革と指導術』 ワンポイントアドバイス
誰もが長く活躍・成長し続けられる そんな環境づくりのポイントとは?
※通常、半日〜1日研修のエッセンスを凝縮してお伝えします。
◆日 時:2021年7月29日(木) 13:00〜14:00
◆受講料:1名様 3,300円(税込)
◆場 所:インターネット環境のある場所でご視聴ください
◆講 師:古谷 治子
▼お申込みはこちらから
https://www.ma-support.co.jp/open_lecture/gender-management20210729/