1年で最も過酷な4月が終わり、ようやく一息ついたところです。
今年は4月3日、4日に弊社・公開講座を開催したほか、約100人の講師と、全国で420コースの新人研修を行いました。
もちろん私も休日返上で、ピーク時には13日連続で登壇。ベースが同じ新人研修を業界、職種、企業ごとにアレンジしながら毎日、毎日、さすがに心身ともに疲弊して、マッサージなどでメンテナンスしつつ、何とか乗り切りました。
4月1日より入社式を早めた企業が多かったのは、売り手市場の反映でしょう。新人研修を3月末日から行う企業も増え、優秀な人財をいち早く確保して、先手、先手で早期戦力化を目指す傾向が見えました。
また、今年はたくさんの優秀な新入社員と出会えました。
日本生産性本部による“新入社員のタイプ分け”は昨年度で終了したものの、2018年の新人は、「スマートスピーカー型」⇒話しかけるまではおとなしい、
「チームパシュート型」⇒SNSを駆使して協力体制を構築するなど、さまざまな分析が発表されています。
研修を受講された新人の方々も情報処理能力が高く、知的な思考力もある。何より、プレゼン能力が高いのには驚きました。突然1分間スピーチをふっても、臆することなく流暢に自己PRできるのです。
グローバル化の流れを受けて、大学も受動型講義から、学生が主体となるアクティラーニングが本流となっているからでしょう。講義でプレゼンをする機会も多いようで、人前で話すこと緊張などないようです。
なかには、研修終了後に自ら名刺を持ってPRにいらした新人さんもいて、頼もしさを感じました。
インターネットで得た情報を使って一定の成果を出すのがうまいのは、近年の傾向でもあります。しかし、大事なのは、情報を血肉として、どう自分の仕事を創りあげていくかです。
これからの自分について考えるのが苦手な人も多いようですが、ぜひ3年後、5年後、10年後の自分をイメージして、社会を変革できるビジネスマンへと羽ばたいていただきたい。
何よりまずは夏までに、職場に慣れること。スキルや知識よりも、最初は仕事に向かう姿勢を学んでください。私たち人生の先輩もお手本を示すとき。
一層気持ちを引き締めてまいります。