2019年05月09日

人間がAIより得意なことってなんだ?

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 怒涛の4月、そして大型連休が終わりました。

 今年もたくさんの新人導入研修を担当させていただきましたが、大手Y新聞様の記者研修の朝、気になるニュースを目にしました。

 それはAI記者のこと。北欧ではロボットジャーナリズム が活況で、スウェーデンのある新聞社では3割の記事をAIが担当しているとか。

 「なんてタイムリー!」と、早速、研修の冒頭でお話ししましたが、新人記者さんたちはさぞドキッとされたことでしょう。

 AIなら株価や天候などデータを扱う記事はお手のもの。すでに世界的な通信社ではAI記者が活躍しています。人間ならデータを集めて調べて書く記事も、AIなら数十秒で完成させます。過去100年の数字を遡るのも一瞬、システムの設定が正しければ、人間のようにミスはしません。

 私のように「あれ、このメモ、何だっけ? この数字は?」などと、慌てたり落ち込むこともないのです(笑)。

 ジャーナリズムに限らず、いずれ労働人口の49%がAIに置き換わると言われています。正確さとスピードでは人間はAIに勝てませんが、もちろん、AIにも得意不得意はあります。それは何か?

 AI研究のトップランナー・松尾豊氏によると、今のAIはデータからの学習は得意で、言語の理解や総合的な判断が不得意。つまり、会話が含む意味内容を理解しながら会話を進めたり常識にもとづいた提案などはできないのだとか。

 人間がAIに負けない点を探すとしたら創造力でしょう。クリエイティビティというと大仰に聞こえますが、例えば弊社なら、研修プログラムにおいて、昨今の業界動向はもちろん、教育・人事のご担当者様、そして研修を受ける側、両方の感情や思考も考えながら、カリキュラムに工夫を加えていきます。これも一つのクリエイティビティです。

 相手の感情や背景を推し量り、工夫を加えていくのは人間の偉大な能力です。こんなことを考えて、連休中は十数年前に学んだ「EQ」の書籍を再び見直しておりました。EQとは「エモーショナル・インテリジェンス」、情動の知能指数のこと。アメリカでは見直されつつあるテーマだそうです。

 AT化は否が応でも進んでいく。それなら、いかに楽しんで共存するか、AIのことを学びつつ、環境変化に負けないようにEQ指数を高めていくべきでしょう。ちょうど五月は爽やかな季節、いろんな刺激を受ければ、EQの指数を上げていこう! そんなことも思いながら今月は積極的に外に出かける予定です。

posted by 古谷 治子 at 11:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月19日

粘土化したアタマを柔らかく

 あっという間に4月後半、新入社員の皆さんは最初の研修を終え、緊張とともに毎日を過ごされているでしょう。

 その緊張が途切れるのが、大型化した今年の連休です。10日間も休んで、果たして新人全員が元気に出社してくるのか、ご心配な管理者層も多いようです。


 近ごろ、経営者仲間にあえば、人材不足と離職防止が話題になります。昨秋に発表された人手不足に対する企業の動向調査によると(※)、正社員が不足している企業は全体の52.1%と過去最高を更新、「放送」「情報サービス」「運輸・倉庫」の3業種では人手不足は7割を超えています。

 一方で、政府主導による働き方改革によって既存社員への負担を増やすこともできず、人手不足の深刻化は企業経営を圧迫しています。

離職を防ぎ、今いる人材を健やかに育成するには、魅力的な環境づくりが急務。まずは新人、若手が何を望んでいるのかを知るべきでしょう。「今どきの若手は」「新人の感覚がわからない」などとアタマを粘土化させたままでは、深刻な事態を乗り切ってはいけません。


 では若手、新人は何を望んでいるのか?

 とある研修で行った新人アンケートで、魅力的に思う会社について聞いたところ、「成長させてくれる」「寄り添ってくれる上司がいる」「丁寧に指導してくれる」「安定している」「自由度がある」「承認してくれる」「縛られず、働き方に多様性がある」「残業がない」などの回答が寄せられました。

 中には、「一人前になってから言って欲しい」と思う意見もありますが、世の中の価値観、構造が変わりつつある時代では、互いに歩み寄りながらの環境づくりが必要でしょう。

 例えば、きめ細やかな指導を目指して研修を強化したり、評価基準の明示など比較的導入しやすい改革からはじめて、やりがいや処遇を考えた「報酬制度の改革」へとつなげた企業様もあります。


 マネジメントサポート では、新人育成のためのフォローアップ研修はもちろん、社内風土やマネジメントの改善などコンサルティング要素を含めた研修も数多く実施しております。

 また、古谷の登壇で、管理職の意識改革から実践的育成スキルとマネジメントをお伝えする「ダイバーシティ&インクルージョンセミナー」もご好評をいただいております。いずれも人材不足の切り札としても自信を持ってお届けできるカリキュラムとなっておりますので、ぜひご活用くださいませ。


(※帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査201810月より」


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posted by 古谷 治子 at 18:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月11日

人前で話すときはコツがあります

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 桜が三分咲きだった3月末日、白金台の八芳園でロータリークラブの観桜会がありました。ゲストは世界のコバケンこと指揮者の小林研一郎氏、山本寛斎さん、池坊保子さんら華やかなお顔もあり、特に寛斎さんはギラギラのスーツをピシッと着こなし、溌剌としたオーラを放っていておられました。

 新年度が始まるとこうした会合も増えますね。4月は新たな出会いのとき、自己紹介したり人前で話す機会も増えます。多くの人の前で話すとき、「緊張しませんか?」と、よく聞かれますが、研修講師30年の経験があっても緊張はしますよ。当たり前のことです。ただし、場数を踏むうち緊張をほぐす方法は見つかるもの。今回はそんなコツをいくつかお伝えしましょう。


 まず話す前には背筋を伸ばして深呼吸を。吸う息より吐く息を意識して、ゆっくり長く吐きます。吸う息を意識しすぎると動悸が早くなるので要注意。

 緊張すると喉が乾きますが、直前に飲むなら常温の水がおすすめ。コーヒーなどのカフェインにはリラックス効果がありますが、ウーロン茶は喉の潤いを奪ってしまうので控えましょう。このほか、手首を回したり耳たぶを引っ張るのもリラックス効果があります。

 話すトーンは「ドレミファソ」の「ソ」の音で、緊張して笑顔どころではなくても、口角をあげていれば、落ち着いて微笑んでいるように見えます。

 会場が広い場合は視線をZ型に、両はし、中央、また両はしへと送っていきます。一方に偏ったり、下を向きがちだと、不安げな印象を与えますよ。

 また、聞き手が複数いれば誰かは自分の話に相づちを打ってくれるので、その人に視線を合わすのもいいですね。相づちは落ち着きをくれます。

 そもそもなぜ緊張するのかというと、うまく喋ろうとするからです。慣れない人はゆっくり大きな声で話すことだけを意識してください。

そして自分に向かって視線が集中するのも緊張のもとになるので、時々視線を外してもらうのもコツです。「お手元の○○をご覧ください」と資料などを見てもらう、あるいは、窓の外を指して「いい眺めですね」と、促すのもいいでしょう。視線が外されると気が楽になって落ち着きを取り戻せます。


 このようにいろんな方法があるので、ぜひお試しくださいね。

 マネジメントサポート では多くの研修でワークやディスカッションなどの演習を取り入れておりますので、研修の場で話し方がみるみる上達する受講者の方もおられます。接遇やコミュニケーションの研修もご用意しておりますので、詳しくはHPの研修一覧をご覧ください。


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接遇サービスマナー研修

コミュニケーション研修

posted by 古谷 治子 at 09:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする