30年前に独立してから、毎日必ず、社外の人と会うと決めています。日々さまざまな営業マンにお目にかかりますが、気になるのが匂いです。
なぜ営業職で、人と会う前に、ニンニクなど香りのきついものを食べてくるのか? 身だしなみとは、見た目だけのことではありません。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のうち、嗅覚は感情や情動に強く関わる感覚です。匂いの情報は、ダイレクトに感覚や本能をコントロールする大脳の一部へと届けられ、過去の経験と結びついて快、不快を判断するとか。さらに自律神経やホルモンの分泌にも影響を与えます。
香りと脳の関係についてはさまざまなデータもあるようですね。
杏林大学ではコーヒー豆の種類と香りについて研究、豆の種類によってα波の出方や情報処理のスピードも異なったそうです。ちなみにブラジルサントスは情報処理速度が高まり、ブルー・マウンテンはリラックス効果が高いとか。
匂いと脳は関係が深いのです。それだけに注意が必要。不快な口臭を漂わせて営業にやってくるのは問題外です。
私の場合は、ニンニク臭い営業マンとは3分で面談を終えます。
体臭の問題ではなく、気遣いの問題です。マナーとは、心を形にしてコミュニケーションを円滑にする型です。他人への配慮・想像力がなければ成立しません。
髪は整えっているか、服にシワがないか、靴に汚れはないか、他者訪問の前の身だしなみチェックは新人研修の初級で学ぶものですが、慣れてくると緊張感が薄れるのでしょう。
人は第一印象によって多くのことを判断します。他者を訪れる際は、ほんの数秒、自分の身だしなみを確認する時間を持ってください。その心の余裕が、面談にも影響するはずです。
さて、秋も深まってきて、新人研修の準備も加速してまいりました。
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