2021年11月04日

フルヤハルコ 女性社長のONとOFF vol.57

日本の働き方は変わるのか?


 緊急事態宣言解除からひと月、業種・業態にもよりますが、多くの企業が働き方を模索中です。在宅勤務を見直す企業もあれば、テレワークの目標値を据え置くケースもあり、それぞれ新時代に合わせた経営スタイルの見直しを迫られています。

 ビジネス特化型ソーシャルネットワーキングサービスLinkedInが実施した働き方の未来に関する調査によると、15299人のうち約半数がオフィス出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッド型を希望。人材エージェントLASSICの調査では9割以上は何らかの形でのテレワークを望んでいます。

 従業員側からすると、もう満員電車で通勤したくない、働きやすい場でワークライフバランスを実現させたいなど、一度変化が始まると元には戻りにくい。

 ただ、社内コミュニケーションの不足、通信設備の機能による生産性の低下は否めず、経営側としては働く環境をいかに整えるか、コミュニケーションの改善も急務です。 


9月末にはNTTグループが新しい働き方のあり方を示す10の指針を発表しました。中でもインパクトがあったのは転勤・単身赴任を廃止するという方針で、コロナが収束した後もリモートワークを基本とするとか。全国260箇所にサテライトオフィスを配置し環境を整備する大企業ならではの取り組みです。

東京に集中しがちなパワーを全国に分散、充実させるとの見方もありますが、人財や専門性の育成などはこれからの課題となるでしょう。

 

 サテライトオフィスといえば、都内では続々とシェアオフィスやコワーキンが誕生しています。中でも渋谷駅前・スクランブルスクエアのシェアラウンジにはソロワーク、商談など目的に合わせて使えるインテリアや設備が用意され、雑誌スペースやアメニティ、フリードリンク等も充実してホテルのよう。フリーランスはもちろん家では仕事しにくい会社員の利用も多いそうで、クリエイティブワーカーにとっては新たな出会いの場となるかもしれません。

弊社も今期は新しいテーマとして共創を掲げていますが、サテライトオフィスが出会いや閃きの場となって新しいビジネスが生まれるかもしれません。

 ただし、「環境」があっても使えなくては意味がない。変化の時代は、会社が生き残っていくために働き手にも自律やイノベーションが求められます。

 今後もコロナの感染動向によってリモートワーク、専門性を伸ばすeラーニングラーの強化、副業許可など会社制度の見直しや多様な働き方が進んでいくでしょう。

 望む場所で幸せに仕事をするために職業的能力を伸ばす。

 古谷がライフワークとしているインストラクター養成講座にも武器を身につけたい女性たちが全国から集まってきます。

 「状況とはわたしがつくるものだ」とはナポレオンの言葉ですが、変化の今こそ、学びのとき、行動のとき。コロナの収束を待つのではなく、恐れず今から一歩を踏み出したいものです。


OFF

ディーラー巡りもつい職業病で……


 車の買い替えを考えており、休日はディーラーを巡っています。職業柄か、つい目が向くのがスタッフの動きで、どこの店でもCSチェックをしてしまいます。

 大手メーカーや高級車ブランドだからといって、販売店のサービスが充実しているわけではない。外車ディーラーも然り、です。若者の車離れが進んでいる昨今、こんな応対ではますます車が売れなくなるのではと心配になるディーラーもありました。

 10店以上も回った中、きめ細かい対応をしてくれたのが品川の某モータースでした。丁寧な対応、質問への迅速な答えなど命を預ける車の購入するのですから、スタッフに信頼がおけるかどうかは大事なポイントです。


サービス業の皆さまに定期的なCSの見直しをお勧めします。 応対品質のチェックから向上プログラムまで、調査・分析に特化した『株式会社リサーチサポート』がワンストップでサポートいたします。




入社シーズンに備え、指導力強化はこちら!

【集合型研修】1113日、14日開催 

インストラクター養成講座「新人研修・ビジネスマナー」指導コース2日間

https://www.ma-support.co.jp/open_lecture/instructor-basic20210612/


「株式会社リサーチサポート」

お客様相談室における教育実績No.1

応対品質調査からスキルアップまでをワンストップで!

マネジメントサポートグループのCX実現、CS向上プログラム

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posted by 古谷 治子 at 11:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月18日

フルヤハルコ  女性社長のONとOFF vol.56

女性管理職の背中を押すものは……?


秋は管理職研修が多く、この10月も全国信用金庫協会(全信協)や地銀での女性管理職研修が続きます。早いもので、全信協の女性キャリア研修を担当してもう10年以上。今年はコロナ禍で参加人数は減るものの、全国から各支点の期待を背負った女性たちが千葉の研修所にやって来ます。

 帝国データバンクがこの夏に実施した調査では、女性管理職の割合は平均8.9%。女性の母体が多い小売、不動産、金融業では増加が見られるものの業種による差はまだまだ大きく、政府目標である30%台にはほど遠い現状です。

 女性の側も責任や数字を背負ってまで役職に就きたくないと考える人が多く、昇進意欲は男女で大きな差が出ています。

 また、派遣会社アデコ や三菱UFJリサーチのデータを見ると、女性が管理職になろうと思った理由は、「より高い収入が得られるから」「仕事内容にやりがいを感じるから」に加えて、上司からの働きかけをあげる割合が男性よりも多く、上から背中を押されて初めて昇進について考える傾向があります。

 今の時代は、女性は、男性はという表現が憚れますが、概して女性は変化に対して一歩引いてしまいがちです。


 今回の全信協研修の事前アンケートを見ても、「管理職として自分が務まるか不安」「期待に応えなければという思いが空回りしてしまう」「部下に適切なアドバイスができないのではと思う」「経験のない仕事で判断に困る」など、迷いの言葉が多く聞かれました。

 参加者は20代後半から50代で、今の役職について3ヶ月から6年と幅はありますが、数字と責任を背負うことに対しての不安は切実なものがあります。

 また、時代が激変する中、「部署の方向性が明確でなく行動に迷いが生じる」「収益が見えにくい中で部下のモチベーションをどう維持させるのかわからない」との声もあり、これらは経営陣に対する重要なメッセージだと感じました。

 経営側は政府目標に対して女性の管理職登用を急ぎがちですが、形だけでは続かないし成果も上がりません。

 大切なのは、部下を動かしチームで仕事を達成する喜びを積み重ねてマネジメントに対する実感を持たせること。自信とはやってきたことの積み重ねであり、経験を積み重ねて生まれてくるものです。

 また「管理職になるならこうでありたい」と思わせる頼れる上司のロールモデルも必須です。課題にどう向き合うか、部下にどう声がけし、周囲を巻き込むか、女性管理職を育てるなら、管理職としての見本を具体的に見せることも重要です。

 私も女性リーダー研修では自らの体験をお伝えしながら、自らの強みでどう勝負するか、業務マネジメントと人マネジメント、人を動かすコミュニケーションなどメンタルとスキルの両面から次代を担う女性を応援し続けています。

 日本の女性管理職登用はまだまだ駆け出したばかり。まずは「管理職10人のうち1人が女性」の10%を目指して、全力で各企業の取組をサポートして参ります。

  

OFF

注目は、東京タワーに隣接するあのホテルです


 緊急事態宣言解除され外食を再開、馴染みの店にどうやって苦境をしのいでいるかを聞きたくて出かけています。

そんな中、注目しているのは芝パークホテル。創業73年の歴史あるホテルで、昨秋より着々とリニューアルを進めています。

 1階部分はライブラリーを備えたラウンジとなり、レストランは和洋中華の3種類をミックスしたダイニングに変身。さらにこの秋冬には、宴会場や客室の改装も完成するとか。何より、ソフト面を充実に力を入れているようで、スタッフの動きは無駄がなくきめ細やかで、訪れるたびに目の肥えたお客が増えているように感じます。

 聞けば昨冬より、「人を持てない道を極める」という理念を掲げて、働き方改革を進めているとか。飲食業界同様、ホテルもかなり苦しいとは思いますが、ご近所さんが頑張ってくれているのは嬉しい。これからが楽しみです。


仕事力をアップするオンライン公開講座

ウェビナーサプリ』講座スケジュール

https://www.ma-support.co.jp/open_lecture/webinarsapuri/

11月4日は、大好評「人を育てる7つの鉄則」をオンライン講座にて開催します。

posted by 古谷 治子 at 12:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月28日

フルヤハルコ 女性社長のONとOFF vol.55

30周年記念のマナーブック、間もなく完成です


早いもので今年は独立を果たして30年、我ながらよく走り続けてきました。

始まりは、転職活動で自分を否定され続けたこと。心が折れるも経営者一家のDNAを信じて独立し、2008年に会社を株式会社化しました。当時はリーマンショックの真っ只中。なぜこんな時にと周囲から心配されましたが、落ちたら後は上がるだけだと信じて歩んできました。  

 5年目、10年目と節目ごとに迷いに襲われ、眠れない日々もありましたが、ここまで続けてこられたのは、お客様の評価があったからです。

 毎年の新人研修を始め、階層教育、CS・クレーム対応、女性活躍と言えばマネサポ、古谷でなければというお声をいただけたからこそ、難局を乗り越えることができました。改めて「教育のサポート 」というテーマを社名に掲げて間違いはなかったと感慨深い思いです。

 昨年からは未曾有の難敵を前に世界中が混乱しています。自前主義や縦割り構造に囚われていては足がすくむだけ。目標を下げるのも一時しのぎであって打開策にはなりません。では、打つ手は何か。


 変化と多様性のいま、考えるべきは「共創」です。

 アプリでお客様にコーディネートを発信してもらうことで消費者をPR媒体としたファーストリテーリング、西友のプレイベートブランド「みなさまのお墨付き」も顧客との価値共創というイノベーションです。

 立場の異なるステークホルダーと関係を結ぶのか、場をつくるのか、あるいは事業を生み出すのか、アプローチの仕方はさまざまありますが、弊社グループの日本講師協会が秘書の団体とタッグを組み、インストラクターの養成を進めているのも一つの共創です。

 マネジメントサポートグループでは毎年927日に経営計画発表会と称して社員が集まり、新たなテーマ、目標を共有していますが、今年は「共創」を掲げて社員一同、決意を新たにしました。                 

 30年間積み上げてきたコンテンツ、そして企業・団体、シンクタンク、自治体の皆さまからいただいた信頼をベースに、どんな共創を生み出すか、古谷も社員もアイデアを出し合います。

 また30周年記念した冊子、

『ニューノーマル時代のスタンダード、仕事の作法50

間もなく完成です!

 これまで発信してきたビジネスマナー・仕事の基本の集大成に、ニューノーマル時代の新たな作法を付け加えました。新時代のお役立ち本となるよう、晩秋にはお世話になっている皆さまにお届けする予定です。 

 お目通しいただき、ご感想などいただければ幸いです。

 30年を迎えたマネジメントサポートグループにどうぞご注目ください。


ON

『ウェビナーサプリ』 を強化します


 弊社の社会人教育をデジタルに集約させた新サービス、

【ウェビナーサプリ 】。社員教育のヒントやウィークポイントの克服法など、短時間で手軽にご利用いただけるオンライン講座で弊社の社会人学習のノウハウを凝縮版にて配信しています。

 これまでは火曜、水曜、木曜に1テーマの配信を基本としていましたが、リクエストを多数いただき、10月からはコンテンツの数を増やすことになりました。 

「フリーアナウンサーに学ぶ伝わる話し方」

OJTに活かすワンミニットコミュニケーション」

「だから女はダメなんだと言われない心得シリーズ」

「応対力強化プログラム」など、

 ご好評をいただいているテーマも続々配信予定です。

 オンラインなのでどこからでもご参加可能、ストリーミングでの配信もございます。

 いま知りたい解決法をオンラインで! 

 ビジネスのサプリメント【ウェビナーサプリ】をお気軽にご利用ください。


『ウェビナーサプリ』講座スケジュール

https://www.ma-support.co.jp/open_lecture/webinarsapuri/

posted by 古谷 治子 at 12:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする